2010年02月18日
土壁塗り

「田舎ぐらしの家」で土壁塗りが始まりました。
かっこいい




まず、赤土と藁(わら)を混ぜ合わせて、土壁用の土が作られます。
赤土はどの地域でも採れる物ですが、最近は需要が減り、土を扱う業者さんが
少なくなりました。この赤土は近江八幡から持って来られたそうです。

土をスコップで放って渡されるのがスゴイ!
コテ板でちゃんとキャッチされます。みなさん、息がぴったりです。


できあがった土を、コテを使って、編まれた竹の上に塗っていきます。
職人さんの作業は早くてきれいです。
基礎を作る職人さんが基礎を作られ、大工さんが柱を立て、柱を組み、
竹編み職人さんが子舞竹を編まれ、左官職人さんが土壁を塗られる。
「家」はいろんな方が力を合わせて建てられるものなんだと思いました。
いろんな方に支えられて作られる「家」、大切にしたいとすごく思います。
今の時代「家」は大切に建てられ、大切に住まわれているのかな?
住宅メーカーによって売られている化石燃料で作られた「家」は、
すぐに出来上がるけれど、他国の自然を搾取して作られています。
遠くの国から持って来られた木が、日本の環境に馴染むことはありません。
すぐそばにある木や竹や土、自然の恵みを頂いて、たくさんの職人さんによって
作られる「家」は、自然や物を大切にする思いがこめられているように感じます。

刷毛で周りをきれいにして、完成です。

塗りあがった土壁。
書いてある文字は何でしょう?
2010年02月17日
視察研修 ゴジカラ村


愛知県豊田市足助町に行った帰り、愛知県愛知郡長久手町にある
「ゴジカラ村」に見学に行きました。
「ゴジカラ村」は代表である吉田一平さんが「時間に追われない暮らしをしたい」
という願いを込めて、お年寄りや子供、OLや学生や普通の家族、みんなが
「混じって生きる」街を作ろうと、様々な事業をされています。




代表的なのが「もりのようちえん」です。冷暖房設備もおもちゃも遊具もない幼稚園。
でも森の自然と隠れ家がいっぱいあります。子どもたちは自分で遊び方を考え、毎日
のびのびと生活しています。その方針に賛同される方が多く、大人気の幼稚園です。
「もりのようちえん」の隣にはデイサービスセンターやヘルパーステーションがあり、
子どもたちの遊んでいる様子を、お年寄りが見守っておられる、すてきな環境です。
その他にも古民家やトレーラーハウスが建ち、様々な活動をされています。

今後は賃貸住宅(コーポラティブハウス)
を作られる計画だとか。
こんなところなら、住んでみたい!
お忙しい中、説明をして下さったゴジカラ村スタッフの方、ありがとうございました。
2010年02月17日
視察研修 高嶺下ファームビレッジ





足助屋敷を見学した後、「高嶺下(こうろげ)ファームビレッジ」へ行きました。
急な山道を登った先の山の中の集落、そこに隣接した地区に、
「豊田市職員住宅」(左写真)はじめ、素敵なお家が何軒も建っています。
「高嶺下ファームビレッジ構想」は山間部の農村、高嶺下地区に定住希望者を受け入れて
人口を増やし、農地の保全も目指すというもので、1998年から取り組まれています。
外から人をいきなり受け入れるのではなく、時間をかけて地元住民と交流してもらい、
少しずつ信頼関係を結んでいくという方法をとられていて、
それは、木湖里ねっとの目指すものでもあります。

中心となって活動されてきた梶誠(かじまこと)さん(写真右)は、
「平成21年度地域づくり総務大臣表彰」を受賞されています。
梶さんは定住者の方にとって「足助のお父さん」のような存在です。
すごく気さくなおじさんで、こんな方だから、
たくさんの方に慕われて居られるんだなぁ、と思いました。



村を見学した後は、みんなの手作りで建てられた、
交流の拠点となる小屋で、梶さんのお話を聞きました。

小屋の近くには手作り石釜や、
露天風呂も作られていました。
若い女の子がパンを焼きに来るそうです!


左の写真は梶さんの炭焼き小屋です。
梶さんは「足助炭焼き塾」で製炭文化を残すための活動もされています。
右の写真は、梶さんの奥さま。
みんなにおぜんざいを振舞ってくださいました!
↓↓みんなの美味しい顔です↓↓






「木湖里ねっと」もこの取り組みに学び、
外から来られる方と、地域の方が、楽しく関わって暮らしていける地域を作りたいです。
そのためにも、春からイベントをどんどんやっていきますので、お楽しみに!
梶さん、奥さま、本当にありがとうございました!!


2010年02月17日
視察研修 三州足助屋敷


2010年2月17日(水)愛知県へ視察研修に行きました。
まず、訪れたのは愛知県豊田市足助町「三州足助屋敷」です。
「三州足助屋敷」は、昔ながらの手作りの里、生きた民俗資料館です。
民具を実際に使いながら、中山間部の農家の暮らしを再現されています。
昔ながらの手仕事や年中行事が行われ、茅葺屋根の母屋、土蔵など建物も本物です。







桃の節句を前に、たくさんお雛さまが出迎えてくださいました。
右上の写真は、菜の花が使われたおひな祭りの飾り。春らしいです。
展示室にも、歴史ある様々なお雛さまが展示されていました。



足助町のまちづくり について、町の職員さんからお話を聞きました。
にこにこ作戦、スマイルしょうかい、など定住へ向けた取組みをご説明頂き、
勉強になりました。高島市の施策もこんな親しみやすい名前になると良いな。



お話お後は、皆でお昼ごはんを頂きました。
アユの塩焼き、手打ちのお蕎麦、大きな五平餅など、手づくりの御馳走、おいしかったー!






足助屋敷の素敵な職人さん、職員さん達です。みなさんありがとうございました!
◆屋敷精神(ポリシー)◆
「ここの手仕事は
民芸でも伝統工芸でもない
自分の生活に必要なものは自分でつくる
健 ( したた ) かな山の生活が甦っただけなのだ
土から離れ
手足を使わなくなった現代生活が
慈しみを忘れ
いかに貧しいものか
考えてみたいものだ」

小学校の遠足かな?
みんな、すごく楽しそうでした。
2010年02月12日
子舞竹編み

「田舎ぐらしの家」では、土壁の下地となる子舞竹編みの作業が行われています。



支えとなる木が打ちつけられた後(左写真)、竹が一本一本、縄で縛られ編まれていきます。
職人さんはすごく手が早くて、あっという間に壁ができあがっていきました。
こんな大きなお家が、繊細な手作業を積み重ねて作られていきます。
これが強くて丈夫なお家になると思うと、伝統工法の知恵はすごいと思います。
竹は成長が早いので、竹を生活に取り入れることが、循環型の生活に繋がります。
プラスチックやビニールを作っている化石燃料は枯渇しますが、竹は生え続けます。
しかも香りや触り心地など、自然のものは使っていて気持ちが良いです。
皆がもっと竹製品を使って、職人さんや竹の文化が守られると良いな。


お家ができてきました!


大工さんたちは、柱に穴を刻まれていました。