2010年02月27日
視察研修 ファームハウス コムニタ



福井県池田町にある「ファームハウス コムニタ」さんに視察研修に行きました。
今回の視察は、「木湖里ねっと」としてではなく、
高島市安曇川町中野の集落の皆さんの視察に、同行させて頂きました。
中野集落の皆さんとお話もでき、楽しい研修になりました。ありがとうございました。


「ファームハウス コムニタ」さんは、10年ほど前に池田町の若者の皆さんが、
農業やまちのこと、将来を考えあい、手探りで体験農業をされたのが始まりです。
今では宿泊施設、レストラン、加工品の販売など様々な事業をされています。
コムニタの佐野さんが、その始まりや現在の様子について、お話を聞かせて下さいました。
熱いお話に質問も飛び交います。地域を良くしたい思いは、何処の人も皆同じです。


お話の後は、コムニタさんのおいしいご飯

地元食材を使った沢山のおかずと、おいしい池田町のお米に、みんな舌鼓でした。


ご飯の後は加工食品を作る施設を見せて貰いました。
右の写真はお餅つきの機械。冬はいつも動きっぱなしだそうです。



今年の冬、高島市は例年では考えられないほど雪が少なかったのですが、
山を越えて、池田町に入ったとたんに雪国でした。おそるべし池田町。
コムニタさんには薪ストーブや囲炉裏もありました。寒い冬には嬉しいですね。


コムニタさんは、池田町の中心地区にある「社会実証店ゆいまーと」や、
福井市のショッピングセンター内にある、池田町の直売所「こっぽい屋」
にも商品を出荷されています。
10年も前から、若者達が村を背負う覚悟を持ち、自主的に村おこしに
取組まれ、現在もそれを継続し、販売にもしっかりと力を注がれている
コムニタさんや池田町の積極的な取組みはすごいです。
今、村おこしを迫れれている地域は、日本中に星の数ほどあるのでしょう。
地域に住む人がずっと幸せである為に、それぞれの地域が
それぞれの地域の方法で自主的に、村づくりをしていかなくてはならない。
どこかの模倣ではなく、本当に幸せな方法を、考えていかなくてはなりません。
2010年02月26日
2月のお餅つき

年末にお餅つきを見学させてもらった農家さんが、
2月にも楽しいお餅つきをされる!と聞き、また見学に来させて貰いました。
年末のお餅つきではお正月の白いお餅をつきましたが、
今回は、食材の入った、いろんな色のお餅をつかれるそうです。


作られるお餅は、全部で7種類!
桜海老、黒ゴマ、黒豆、よもぎ、栃の実、粟(あわ)、山椒の実、
をそれぞれ混ぜ合わせてつきます。
上の写真は桜海老入りのお餅と、黒ゴマ入りのお餅を作られているところ。
つくときに具材を混ぜ合わせ、お餅が具の色に染まりきれいです。



粟(あわ)、よもぎ、栃の実は、餅米と一緒に蒸篭で蒸してからつきます。
真ん中の写真は蒸しあがったよもぎ。緑色が美しいです。
右の写真がよもぎを混ぜ合わせながらお餅がつかれているところです。
よもぎは、摘むところから考えると、摘み、洗い、湯がき、水にさらし、干し、
保存されていた物を使われています。
栃の実などは、あく抜きや皮むきなど、食べられるようにするまでに
たくさんの工程があり、相当な手間と時間がかかります。
しかも、上手な人でないと、あくが抜けず、苦くて食べられないものになります。
高島などの山間の地域では昔からおいしい栃餅を作ってこられました。
昔の方の知恵、技術を、すごいと感じます。

こんなにたくさん、色とりどりのお餅がつけました!
それぞれ素材の味があって、食べるのも楽しみです

これで2回、お餅つきに来させてもらって、少しは要領がつかめたかな?
次に来るときは、いろんなお手伝いができるように頑張ります!
2010年02月18日
土壁塗り

「田舎ぐらしの家」で土壁塗りが始まりました。
かっこいい




まず、赤土と藁(わら)を混ぜ合わせて、土壁用の土が作られます。
赤土はどの地域でも採れる物ですが、最近は需要が減り、土を扱う業者さんが
少なくなりました。この赤土は近江八幡から持って来られたそうです。

土をスコップで放って渡されるのがスゴイ!
コテ板でちゃんとキャッチされます。みなさん、息がぴったりです。


できあがった土を、コテを使って、編まれた竹の上に塗っていきます。
職人さんの作業は早くてきれいです。
基礎を作る職人さんが基礎を作られ、大工さんが柱を立て、柱を組み、
竹編み職人さんが子舞竹を編まれ、左官職人さんが土壁を塗られる。
「家」はいろんな方が力を合わせて建てられるものなんだと思いました。
いろんな方に支えられて作られる「家」、大切にしたいとすごく思います。
今の時代「家」は大切に建てられ、大切に住まわれているのかな?
住宅メーカーによって売られている化石燃料で作られた「家」は、
すぐに出来上がるけれど、他国の自然を搾取して作られています。
遠くの国から持って来られた木が、日本の環境に馴染むことはありません。
すぐそばにある木や竹や土、自然の恵みを頂いて、たくさんの職人さんによって
作られる「家」は、自然や物を大切にする思いがこめられているように感じます。

刷毛で周りをきれいにして、完成です。

塗りあがった土壁。
書いてある文字は何でしょう?
2010年02月17日
視察研修 ゴジカラ村


愛知県豊田市足助町に行った帰り、愛知県愛知郡長久手町にある
「ゴジカラ村」に見学に行きました。
「ゴジカラ村」は代表である吉田一平さんが「時間に追われない暮らしをしたい」
という願いを込めて、お年寄りや子供、OLや学生や普通の家族、みんなが
「混じって生きる」街を作ろうと、様々な事業をされています。




代表的なのが「もりのようちえん」です。冷暖房設備もおもちゃも遊具もない幼稚園。
でも森の自然と隠れ家がいっぱいあります。子どもたちは自分で遊び方を考え、毎日
のびのびと生活しています。その方針に賛同される方が多く、大人気の幼稚園です。
「もりのようちえん」の隣にはデイサービスセンターやヘルパーステーションがあり、
子どもたちの遊んでいる様子を、お年寄りが見守っておられる、すてきな環境です。
その他にも古民家やトレーラーハウスが建ち、様々な活動をされています。

今後は賃貸住宅(コーポラティブハウス)
を作られる計画だとか。
こんなところなら、住んでみたい!
お忙しい中、説明をして下さったゴジカラ村スタッフの方、ありがとうございました。
2010年02月17日
視察研修 高嶺下ファームビレッジ





足助屋敷を見学した後、「高嶺下(こうろげ)ファームビレッジ」へ行きました。
急な山道を登った先の山の中の集落、そこに隣接した地区に、
「豊田市職員住宅」(左写真)はじめ、素敵なお家が何軒も建っています。
「高嶺下ファームビレッジ構想」は山間部の農村、高嶺下地区に定住希望者を受け入れて
人口を増やし、農地の保全も目指すというもので、1998年から取り組まれています。
外から人をいきなり受け入れるのではなく、時間をかけて地元住民と交流してもらい、
少しずつ信頼関係を結んでいくという方法をとられていて、
それは、木湖里ねっとの目指すものでもあります。

中心となって活動されてきた梶誠(かじまこと)さん(写真右)は、
「平成21年度地域づくり総務大臣表彰」を受賞されています。
梶さんは定住者の方にとって「足助のお父さん」のような存在です。
すごく気さくなおじさんで、こんな方だから、
たくさんの方に慕われて居られるんだなぁ、と思いました。



村を見学した後は、みんなの手作りで建てられた、
交流の拠点となる小屋で、梶さんのお話を聞きました。

小屋の近くには手作り石釜や、
露天風呂も作られていました。
若い女の子がパンを焼きに来るそうです!


左の写真は梶さんの炭焼き小屋です。
梶さんは「足助炭焼き塾」で製炭文化を残すための活動もされています。
右の写真は、梶さんの奥さま。
みんなにおぜんざいを振舞ってくださいました!
↓↓みんなの美味しい顔です↓↓






「木湖里ねっと」もこの取り組みに学び、
外から来られる方と、地域の方が、楽しく関わって暮らしていける地域を作りたいです。
そのためにも、春からイベントをどんどんやっていきますので、お楽しみに!
梶さん、奥さま、本当にありがとうございました!!

