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Posted by 滋賀咲くブログ at

2009年08月07日

満月に木を伐ることについて


















8月6日は満月でした。そして8月7日は立秋。
半月続いた土用が明け、秋に向け変化がおこる節目の日です。

       土用には様々な禁忌〔きんき〕があります。
        例えば土用中に土を犯すことは忌むべきこととされていたため、
        土いじりをしてはいけない、丑の日に大根の種をまいてはいけない、
        葬送は延期しなければならないなどの禁忌が設けられていました。
        これら土用にまつわる禁忌が生み出された背景には
        「土用中は季節の変わり目であるために、農作業などの大仕事をすると
        体調が崩れやすい」などの、先人の戒めが込められているといいます。

        日本文化いろは事典さんより引用
        http://iroha-japan.net/


明日、8月8日は高島市朽木針畑地区の山林で、
木の伐採を見学するイベントを開催します。
(主催:安曇川流域・森と家づくりの会)

「新月伐採」は聞いたことがあるけど、満月に木を伐っても良いのかな?
と思って、聞いてみました。



        

       新月伐採とは・・
       新月伐採とは、新月・・つまり「お月様」が無い時に木を伐採することです。
       今では伝説のように思われる事かもしれませんが、林業では、陰暦で
       「大犯土(おおつち)、小犯土(こつち)」の時期は木を伐ってはいけない」
       と言われていたり、逆にその時期に草刈りをすると刈った草が早く腐る・・
       とか、竹を伐り出す時は9月の新月の日に伐るのが良い・・とか、
       昔から同じような事が行われています。

       新月伐採の条件
       「冬季伐採」
       
  「伐採は「伐り旬」と言われる9月~2月までの「冬季」に限定。
         木の成長期である、春、夏に伐採はしない。
         伐り旬の中でも特に「新月期」と言われる、
         満月から新月になるまでの2週間だけで伐採を行う。
       「新月期伐採」
        伐採した木はその場で、「葉枯らし乾燥」を十分行うこと(最低3ヶ月以上)
       「葉枯らし乾燥」
        
その後、木材は十分に天然乾燥させること(最低6ヶ月以上)

       なぜ?新月伐採をするのか??
       
なぜ、伐採時期が大事なのか?科学的な根拠や明確な答えはまだまだ
       でていませんが、自然に木を乾燥させる「天然乾燥」の為に新月伐採は、
       必要不可欠なものになりつつあります。
       天然乾燥では、2年、3年と本当に永い期間、その木を管理しなくてはなり
       ません。そうした時、新月伐採した木は、比較的、含水率が低いのでその
       後の乾燥にも有効だといいます。
       また、葉枯らし期間の山中での虫などの被害も少ないです。

       ぶろぐ ココロ学 (静岡木の家・古民家・設計術) さんより引用
       http://cocorogaku.blog123.fc2.com/



木の中の水の流れ

木の生命活動は満月にかけて活発になり、
満月までは水を吸い上げ続けています。
その満月のときに伐採を行います。
伐採を行っても木はまだ伸びているつもりなので、水は上へ抜けて、乾燥が速いそうです。
色が美しく、質の良い木材になります。

水分があるので、皮をきれいに剥くことができます。
9月ぐらいになると、もう皮をむくことはできません。

満月を過ぎると水を上げるのをやめ、水は下に下りてきます。



木の中の栄養(でんぷん)

春から夏にかけて、木は葉っぱを茂らせ光合成をして、栄養をたくさん蓄えます。
そのピークは7月で、8月の立秋の時期になると栄養は少なくなってきています。
そのときに伐採を行います。
栄養がたくさんあるときに伐ると、虫がたくさん寄ってきます。それを避けるのです。

冬に木を伐ると、春までに出荷する必要があります。
春になると、伐った木材でも虫が付いてしまうのです。


明日のイベントでは本当に良い時期に木を伐ることになります。
生きている木を扱う林業は、自然界の動きを深く理解しないとなしえない産業だと思います。

明日は、林業家の方や、森に詳しい方にお話を聞ける機会でもあります。
楽しみです。
      


Posted by 結びめ at 20:46Comments(2)日記

2009年08月07日

土地の境界線を決める

 

 

 

 



木湖里ねっとの大きな事業、体験型滞在施設は来年の3月に完成予定です。
↑↑こんなステキなお家ができるなんて、ワクワクしますiconN10



2009年8月7日(金)
今日は、その建設予定地の境界を決める、見学に行きました。
場所は高島市安曇川町太山寺。
  










 

建設予定地にはなんと!杉の木が整然と生えていました。
この杉林を伐採し、切り株を掘り起こし、整地して体験施設は建てられるのです。


 

 

 

 

  






   

こちらは昔、タバコの乾燥小屋として使われていました。
30年ほど前までは、このあたりでタバコが栽培されていて、
この小屋で乾燥させられ、出荷されていました。

ボロボロですが、腐ってはいません。
この小屋は使用できる部分は壊さず再生し、薪で焚くお風呂が置かれる予定です。



 

 

 


この真ん中の斜めに生えてるのは栗の木。
これは伐らずに残してもらおう!栗拾いができるかも!

 

すぐ横には新しい道路ができるそうです。こちらの完成も来年の2~3月ごろ。
すぐ前にはバス停もあります。本数が少ないです。

 

地図を見て、関係者の方々が場所を確かめ、土地の境界を視ていきます。

 
境界線を確認して、クイを打ちます。

 

 

 

 


 

 

 






大まかな測量をして、図面を描きます。



関係者のみなさま、暑い中ご苦労様でした。
これで土地がしっかり決まりました!
次はここの杉林の伐採をしていただきます。楽しみです。
  


Posted by 結びめ at 19:48Comments(0)体験施設